2004年10月10日日曜日

シルクロード汽車紀行

朝から周辺ツアーに参加。
火炎山、高昌故城、アスタナ古墳、ベゼクリクなどを回る。高昌故城はだだっ広いなかに崩れて形のない遺跡がぽつぽつ残る。ほとんど何もない不毛の平原で地味だが、時折鳥の声がするなど趣もある。ベゼクリクは一部しか公開されていないようで物足りないが、周りの山や渓谷と合わせるとなかなかすばらしい景色。その後ぶどう園やなんとか塔とやらを回るが、わざわざ来るような場所ではなかった。この後ツアーは交河故城に行くが、自分はタイムリミット。バスターミナルまで送ってもらう。






バスターミナルで駅までのバスの切符を購入。中国語もわからず英語のさっぱり通じないが、字を書いて見せたらあっさり買えた。ありがたい。とんでもない悪路(というより途中からは道なき道になった)を進む。本当にこんなところに駅があるのか、と思うこと1時間ちょっとで駅に到着。駅は意外にも立派であった。周りにもお店が立ち並び、活気がある。無事に寝台車の切符が買えた。

しばらくすると汽車が入ってきた。指定された場所は2階建て車両の2階、上段のベッド。狭い。荷物の置き場所がない。。。くつろぐ場所がないのでうろうろすると下の階は乗客が少なく、ここの通路で落ち着くことができた。列車内には熱湯の出る装置があるので、それでお茶を作ってくつろぐ。しかし、もっと乗客の多い時期だったらと思うとぞっとする。カシュガルまで20時間の旅は始まったばかり。

徐々に外は暗くなってきた。延々と続く不毛な台地。ほとんど変化のない景色だが、不思議とつまらなくはない。逆にしんみりした感じで、旅情があるとでも言おうか。しばらくすると次の駅に到着。カップめんを買ってみた。味はもちろん期待していなかったが、やはり。。。味は濃いがコクがない。塩辛いだけだ。